アップルパイ!英国バーミンガムの伝統的な秋の味覚
甘酸っぱいりんごのフィリングと、サクサクとしたバター風味のパイ生地が織りなす、まさに「秋の甘美」を味わえるアップルパイ。英国バーミンガムでは、このアップルパイが古くから愛され、家庭料理としてだけでなく、カフェやレストランでも多く提供されています。今回は、英国バーミンガムの伝統的なアップルパイについて、その歴史と魅力、そしておうちで再現するためのレシピをご紹介します。
アップルパイの歴史:英国とバーミンガムの深い繋がり
アップルパイは、ヨーロッパ大陸からイギリスに伝わったと言われています。14世紀のイギリスでは、りんごが重要な農作物の一つとして栽培され、アップルパイは庶民にも親しまれる料理となりました。特に、産業革命期のバーミンガムは、多くの労働者が集まる都市として発展し、手軽で栄養価の高いアップルパイは、労働者たちの定番の食事になっていきました。
バーミンガムアップルパイの特徴:伝統の味を守り続ける職人技
バーミンガムのアップルパイは、他の地域のアップルパイと比べていくつかの特徴があります。まず、りんごの種類には「コックス・オレンジャー」や「ブラッドリーズ・スミッス」といった、甘みと酸味のバランスが絶妙な品種を使用するのが一般的です。これらのりんごは、バーミンガム周辺で栽培され、新鮮な状態でパイに使われています。
次に、パイ生地の食感にもこだわりがあります。サクサクとした軽い食感を実現するために、小麦粉とバターを丁寧に混ぜ合わせ、冷やしながら休ませる工程が重要となります。さらに、卵黄を加えることで、よりコクのある風味と美しい黄金色に仕上がります。
おうちでバーミンガムアップルパイ!伝統の味を再現するレシピ
バーミンガムのアップルパイを自宅で楽しむことができます。以下に、伝統的なレシピをご紹介します。
材料(パイ生地)
- 薄力粉:250g
- 無塩バター:125g
- 塩:ひとつまみ
- 冷水:60ml
- 卵黄:1個分
材料(フィリング)
- りんご:4〜5個(コックス・オレンジャー、ブラッドリーズ・スミッスなど)
- 砂糖:大さじ5〜6
- シナモンパウダー:小さじ1/2
- レモン汁:大さじ1
作り方
- パイ生地を作る: ボウルに薄力粉と塩を入れて混ぜ合わせます。バターを小さな角切りにして加え、指でさすり合わせるようにしてバターが粉の中に混ざるまで混ぜます。冷水を加えてひとまとめにし、ラップをして冷蔵庫で30分休ませます。
- りんごを準備する: りんごは皮をむき、芯を取り除いて1cm角に切ります。レモン汁をかけ、酸化を防ぎます。
- フィリングを作る: 鍋にりんご、砂糖、シナモンパウダーを入れ、中火で加熱します。りんごが柔らかくなるまで煮詰め、粗熱を取ります。
- パイを焼く: 冷蔵庫からパイ生地を取り出し、麺棒で直径30cmの円形に伸ばします。パイ皿に敷き込み、余分な部分を切り取ります。フィリングをパイ生地の中に詰めます。残りのパイ生地を細長く切って格子状に並べます。
- オーブンで焼く: 180度に予熱したオーブンで30〜40分焼きます。表面が黄金色に焼き上がれば完成です。
ポイント:
- りんごは品種によって甘さや酸味が異なりますので、お好みで調整してください。
- パイ生地を休ませることで、グルテンが落ち着き、サクサクとした食感になります。
- 焼き時間はオーブンによって異なるので、様子を見ながら調整してください。
バーミンガムアップルパイ:食卓に笑顔を運ぶ伝統の味
バーミンガムのアップルパイは、歴史と伝統が詰まった、英国の代表的なデザートです。甘酸っぱいりんごのフィリングとサクサクとしたパイ生地のハーモニーは、心も温まる一品です。ぜひ、このレシピに挑戦して、バーミンガムの伝統の味を食卓で楽しんでください。
| りんごの品種 | 甘味 | 酸味 | 備考 | |—|—|—|—| | コックス・オレンジャー | 高い | 低い | 芳醇な香りが特徴 | | ブラッドリーズ・スミッス | 中程度 | 高い | 少し酸味が強め |